タイムトライアル

6時30分。夫より電話入る。
「今から帰るから。」
「今日は祭りの踊りの練習やろっ。」
「あぁ、メシ何や?」
「まだやけど、シチューの予定。」
「あぁ〜??(←やくざ風に)まだって何や?今日は先にメシがいるって言ったろうが。」
「え??踊りの練習とは聞いたけど、ご飯が先にいるとは聞いてないよ。」
「は?なんでお前は人の話を聞いてないとや。言ったったい。とりあえず今から帰ってくるけん。」
―――ブツッ
電話が切れる。さあ、困った!
ブチ切れ夫のためにどうにかして夕食を作らなければいけない。
今までしていた、掃除と洗濯を放り投げて、とりあえず米を研いで、ご飯を炊く。
早炊きで20分ぐらいで炊けるはず。
それまでになんとしても2品ほどは作らなければ。シチューみたいに悠長に玉葱切ったり、じゃがいもの皮剥いたりなどやってられない。
冷凍庫、冷蔵庫と睨めっこします。
はい、献立決まりました。
冷凍庫より 鯵のひらき、小エビ、みそ汁用の刻んだ油揚げ、刻み葱 を取り出す。
冷蔵庫より 卵、みそ、島うり、しめじ、豆腐 を取り出す。

この材料で20分で作られた料理とは

・鯵のひらき
・小エビとしめじと葱玉の炒め物
・島ウリのお味噌汁
・冷奴

はあ、疲れた〜〜 料理って案外いいかげんなものでしょ。
まったく、わがまま夫を持つと困りまする。